SNSでは定期的にSESについて揉めます。
「SESは準委任契約」
「派遣はSESでない」
これらは半分正解で半分間違い。
これはSESという言葉が人によってまったく違う意味で使われているからです。
- ある人は「SES会社」のことだと思っている
- ある人は「客先常駐の働き方」だと思っている
- ある人は「準委任の契約」のことを指している
こうした“定義のズレ”が原因で、SNSでも議論が噛み合わない場面が多く見られます。
そこでこの記事では、SESという言葉を 「3つの観点」から正しく整理 します。
💡
7,000社以上あるSES企業の中で、
給与の仕組みを公開している数少ない会社
会社としてのSES(企業カテゴリ)
まず最もよく使われるのが、「SES会社」という分類 です。
SES会社とは?
System Engineering Service (SES)を主要事業とし、
エンジニアをクライアント企業へ常駐させることで収益を上げる会社のこと。
具体的には:
- 客先常駐
- 技術者の労働力提供
- 月額単価モデル(いわゆる人月商売)
といった構造を中心に事業を展開しています。
ただし、広義ではこれがさらに曖昧で、
- 客先常駐するIT企業全般
- 派遣会社やSIerとの境界が薄い
- 「受託もやってるけど実態は常駐中心」という企業も含まれがち
など、ビジネスモデル基準で分類されることが多いのも特徴です。
サービスとしてのSES(ビジネスモデル)
次に、SESは 「サービス形態」 を指す場合もあります。サービス=商品のことです。
クライアントにエンジニアの“労働力”を提供し、
その対価として月額の契約単価を受け取るサービス。
本質的には 「労働力を提供するビジネス※」 です。
実態としては:
- 人月商売
- 労働力 × 時間 = 売上
- 法律上の定義は存在しない
- 業界の慣習として使われているだけの言葉
という性質を持っています。
つまり、
“SESというサービス”は法律に書いてあるわけではなく、
IT業界独自の俗称
だという点がポイントです。
このサービスをお客さんに提供するうえで契約を結ぶわけですが、それが準委任契約または派遣契約となります。
※「労働力の貸し出し(人月商売)」と書いてありますが、労働力の貸し出しができるのは派遣契約になります。
SES(準委任契約)は法的な建前としては「技術力(遂行能力)の提供」でなければなりません。
契約としてのSES(準委任 or 派遣)
SNSではよく「SES契約」という単語を見ますが、
「SES契約」という契約形態は存在しません。
法律的に客先常駐を行う契約は、次の2種類だけです。
✔ 準委任契約(業務委託)
- 民法に基づく契約
- 指揮命令権は自社(SES会社)
- 結果責任なし(完成義務なし)
- 労務提供と業務遂行を委託する形式
✔ 労働者派遣契約
- 派遣法に基づく
- 指揮命令は派遣先
- 労働力を提供する契約
業界でよく言われる「SES契約」は、主に
“準委任契約で行われる客先常駐”を指す俗称となります
なぜ「SES契約」という造語が広まったのか?
理由はシンプルで、
- 企業もエンジニアも「準委任か?派遣か?」を意識していない
- 実態が客先常駐で似てしまう
- 営業が簡単に説明するために使い始めた
- そのまま一般用語のように広まった
という業界特有の経緯があるためです。
結果として、
あたかも正式な契約形態があるように誤解されている。
これが多くの混乱の原因。
だから「SES契約」というと
・準委任契約を指す
・特定の契約を指す物でなくサービスを指して使っている
と、人によってとらえ方が違うので揉める原因となります。
(SES契約=準委任契約なら、そもそも準委任契約といえばいい話なんだけどな...)
まとめ:SESは“3つの意味”に分けるとスッキリ理解できる
① 会社としてのSES
客先常駐ビジネスを主軸とする企業カテゴリ
② サービスとしてのSES
エンジニアの労働力提供サービス(人月商売)
※法律上の正式用語ではない
③ 契約としてのSES
準委任契約 / 派遣契約
※「SES契約」という契約形態は存在しない
「SES契約」という言葉を使う人は準委任と派遣の違いを理解していないケースが多く混乱のもととなります。
とくにSNSでは短文になりやすく、~会社、~契約は省略されがちです。
言葉は正確に使うと誤解が減り、議論に集中できるようになります。
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